テニスの女子ダブルスでの立ち位置は?社会人初心者のおすすめ陣形はこれ!

初心者が躓く疑問を解消!

テニスのダブルスでは、雁行陣・平行陣という2つの代表的な陣形がありますが、どちらの陣形が自分に合っているか迷ったことはありませんか?

どちらも特徴があり、メリット・デメリットも異なるため、しっかりと理解して自分に合った陣形を取っていきたいですね!

そこで、私が試合で感じることを踏まえながら、社会人の初心者女子ダブルスでの立ち位置、動き方のコツや、どちらの陣形があなたに合っているのかを紹介します。

saya
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この記事を読んで、最適な陣形を考えてみてくださいね!

雁行陣の特徴と立ち位置・戦い方のコツ

テニスの雁行陣の特徴と立ち位置・戦い方の図

テニスのダブルスの陣形では、主に「雁行陣」か「平行陣」が使われることが多いです。

特に、社会人初心者の女性同士のダブルスを想定した動き方やコツを交えて、私が実感していることも踏まえながら2つの陣形について紹介していきますね!

雁行陣の特徴とメリット・デメリット

まず、雁行陣は前衛と後衛に役割分担する陣形です。

プロの試合でも一番よく見られる陣形ですので、テニスを始める前から知っている人も多いかもしれませんね。

雁行陣では、1人がネットに近い「前衛」、もう1人がベースラインに近い「後衛」として分かれるので、役割がはっきりします。

saya
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私自身も基本的に雁行陣でプレーしているので、実際に試合で感じるメリット・デメリットを紹介しますね!

私が思う雁行陣のメリット1:後衛・前衛の分担が明確

雁行陣では基本的に後衛が守り、前衛が攻撃に徹するため、お互いの役割がわかりやすいです。

後衛が相手を揺さぶるストロークをしつつ、前衛が積極的にポーチに出てポイントを狙うという展開が多いです!

それぞれの立ち位置での役割分担がはっきりしているので、その都度自分がやるべきことに集中できるのがメリットだと思います。

私が思う雁行陣のメリット2:時間を確保しやすい

雁行陣では後衛同士がベースライン付近で打ちあうことが多いため、相手からボールが来るまで少し時間があります。

そのため、冷静に次のプレーを考える余裕ができるんですよね。

相手が早いボールを打ってきたとしても、自分が山なりのボールで返球することで、時間を確保できます。

なので、左右に振られたときでもロブをうまく活用すれば、自分たちの体勢を整えることができるのもメリットの1つだと思います!

私が思う雁行陣のデメリット1:攻撃が難しい場合もある

後衛がベースラインから攻撃を仕掛けるには、それなりのストローク力が必要です。

ストロークの威力が弱いと、相手に逆に攻められることもあるので、防戦一方になる可能性が考えられます。

また、前衛が積極的なポーチを仕掛けてくれない場合、ポイントを取りにくくなる傾向があります。

後衛がよりアグレッシブに攻撃的なショットを打ち続ける必要があるためリスクもあり、体力的にもだんだんきつくなってきます…。

私が過去に組んだペアの方は基本的に平行陣が得意な方でポーチに出ることが少なかった分、自分が後衛で攻撃的なボールを打つことが多かったです。

調子が良いときはそれでポイントをたくさん取れますが、疲れてきたり調子が悪かったりするとミスが増えてしまったことも…。

その後に組んだ方は、ポーチがめちゃくちゃ得意だったので、自分がそこまで攻撃的なショットを打たなくても、前でたくさんポイントを取ってくれました。

そのとき、ポーチでポイントを取れることの重要性を実感しましたね…。

私が思う雁行陣のデメリット2:立ち位置・ポジションの調整が難しいことも

雁行陣は、前衛と後衛の距離があるため、お互いのポジション調整が難しいこともあります。

例えば、ショートボールを後衛が前に出てキャッチした場合、前衛は、後衛が動いたことで空いたスペースのカバーをする必要があります。

その判断が遅れたり、正確なポジション取りを理解していなければ、コート上に大きなスペースができてしまうため、失点に直結してしまうこともあります。

雁行陣の動き方と配球

前項では、私が思う雁行陣のメリット・デメリットを紹介しました。

ここでは、雁行陣のメリットを生かし、デメリットを減らすための動き方と配球を紹介しますね!

雁行陣では、前衛と後衛の連携がとても重要です。

後衛は、相手ペアの前衛を避けながらラリーするのが基本の配球です。

その際、同じような高さやコースのボールでラリーをするのではなく

  • 中ロブでセンターを狙ってバックハンドで取らせる
  • 回転を多めにかけてショートクロスを狙う
  • フラット気味でクロスの深い位置を狙う

などバリエーションを持ったラリーをすることが大事だと思っています。

テニスの雁行陣でのラリーのコースを説明する図

同じようなボールでラリーをすると、相手の後衛がボールに慣れてしまって攻撃されやすくなり、相手の前衛もポーチに出やすくなります。

いろんなコースや高さのボールを混ぜながらラリーをすることで、前衛に読まれにくく、こちらの前衛がネット前で決められるボールを誘いやすくなるメリットがあります♪

また、クロスだけではなく、ストレートへの配球も有効です。

ストレートに打つ目的は、相手の前衛を足止めすることです。(1本でポイントを取れる場合もあります)

ストレートに打つと相手の前衛にストレートも警戒させることができるので、後衛としてはクロスラリーをしやすくなるんですよね。

saya
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ストレートは相手の前衛に返球されるのが基本なので、打ったら即構えてくださいね!

前衛はネット際で相手のボールをカットし、センターやオープンなスペースに返すのがセオリーです。

ここで大事なのは、「視線」と「動き」です。

前衛は常にボールの行方を追いつつ、相手の後衛と前衛に目を向け続けなければなりません。

というのも、

  • 相手の後衛を見てチャンスだと思ったら一気にポーチに出る
  • 逆に相手の前衛がポーチに出そうならキャッチするためのポジションに動く

必要があるからです。

前衛はポーチに出てポイントを決めたときに注目されがちですが、動き方1つで得点・失点だけでなく、後衛のラリーのしやすさにも大きく関わるんです!

前衛が積極的にポーチに出ようとすれば相手の後衛はラリーしにくいですし、ストレートを適切にケアすることで、相手が打つコースを限定させることができます。

後衛と前衛が自分の役割をしっかりこなすことで、展開を作ってポイントを取る醍醐味があるのが個人的には楽しいです♪

平行陣の特徴と立ち位置・戦い方のコツ

平行陣の特徴と立ち位置・戦い方のコツを説明する図

次に、平行陣です。

平行陣は、2人がネットに近い位置で横並びになる陣形です。

初心者でも習得すれば、とても強力な戦い方になりますよ。

私は普段雁行陣でプレーしているので、相手ペアが平行陣の場合の、メリット・デメリットを紹介しますね!

平行陣の特徴とメリット・デメリット

平行陣の特徴は、2人が横並びにネットに詰めることで、相手に強いプレッシャーをかけることです。

ネットに近い位置にポジションを取ることでどんなメリット・デメリットがあるかを見ていきましょう!

私が思う平行陣のメリット1:相手の時間を奪える

相手が打ったボールをネット際で早いタイミングで返せるため、相手に考える時間を与えません。

また、普段雁行陣で戦っている人にとっては、想像以上に速いペースで返球されるので、焦ってミスしてしまうこともあると思います。

実際、私も相手が平行陣だとやりにくさがあり、雁行陣の相手とやるよりもミスしやすいように感じます…。

私が思う平行陣のメリット2:積極的な攻撃ができる

平行陣では、2人が前衛としてネットに詰めているため、常に攻撃的なプレーをしやすい点もメリットと言えますね!

特に、相手のボールが浮いてしまった時は、チャンス到来…!

高い打点からのスマッシュやボレーで、ポイントを決めやすくなります。

展開が早いため、ポイントが短期決戦で決まりやすいのが平行陣の特徴ともいえます。

私が思う平行陣のデメリット1:後ろのスペースの守備が難しい

2人ともネットに詰める分、後ろのスペースががら空きになるため、深いロブを打たれると守るのが難しくなります。

ロブに対する反応が遅れると、後ろに走る時間が足りず、追いつけないことが多いです。

社会人初心者のダブルスだと、前後の動きがかなり厳しいことも想定されるので、頻繁に後ろのスペースを攻められる場合は平行陣を取り続けることは難しいと思います。

ただし、ロブへの上手な対処法を身に着けることで平行陣のデメリットを軽減しつつ、メリットをより活かせるようになります!

特に社会人の女性同士のダブルスで多いロブ対策も詳しくまとめていますので参考にしてください。

私が思う平行陣のデメリット2:反応の速さとボレーの正確さが求められる

平行陣では相手のボールが速く来るため、瞬時の判断と素早い動きが必要です。

また、ボレーの正確さが求められるので、練習が必須です。

私はストロークは得意ですがボレーが苦手なので、平行陣になってしまうと自分のボレーの技術不足が目立ってしまうことをいつも実感しています…。

平行陣の動き方と配球

平行陣では、ネットに近いポジションで相手にプレッシャーをかけつつ、2人でコートを広くカバーする動きが大事です。

2人がほぼ横並びになることが多いため、2人の立ち位置や、前に詰める、後ろに下がるタイミングがポイントです!

平行陣では、基本的に相手の後衛にボールを打ち、相手を後ろに下がらせると有利な展開になりやすいです!

相手が下がれば、前衛がネット際に詰めてボレーで攻撃するチャンスが到来します♪

saya
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平行陣でも、チャンスがあれば前衛がポーチに出て決めるパターンもありますよ!

社会人のテニス初心者に向いてるのはどっちの陣形?

コートとボールの写真

ここまで雁行陣と平行陣の特徴や動き方、配球についてプレーヤー目線で紹介してきました!

雁行陣と平行陣、どちらが自分に合っていそうか、なんとなくイメージをつかめてきたでしょうか?

プレースタイルや経験によって、雁行陣と平行陣のどちらが向いているかが変わるので、ポイントを紹介しますね!

雁行陣が向いている人

ストロークが得意な人: 後衛としてストロークで相手を揺さぶる・攻撃するのが得意な方におすすめ!(私もこのタイプです)

逆に、ストロークが苦手な人やポーチが苦手な人は雁行陣よりも平行陣のほうが強みを生かせるかもしれません。

初心者:前衛と後衛の役割分担があるので、ダブルスを初めてやる方にもおすすめ!

平行陣が向いている人

素早い反応ができる人: 相手の速いボールに対応するため、素早い反応が求められます!

攻撃的なプレーが好きな人得意な人: 平行陣はネットでの攻撃が主体になるので、ボレーやスマッシュで攻めたい人にはピッタリ♪

逆に、次にボールを打つまでの時間がほしい人やボレーそのものが苦手な人は平行陣よりも雁行陣のほうが強みを生かせるかもしれません。

saya
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あくまで個人的な考えですが、どちらか迷ったときは参考にしてみてくださいね♪

まとめ

女子ダブルスの雁行陣と平行陣について、特徴や立ち位置・動き方を詳しく解説しました。

どちらの陣形にもメリット・デメリットがありましたね!

初心者の場合は、どちらかといえば雁行陣がおすすめだと個人的には考えています。

大体の人は得意な陣形があると思いますが、時と場合により使い分けることも戦術の1つです!

また、どちらの陣形を選んだとしても、一番大事なのはペアとの連携やコミュニケーションだと個人的には思っています。

雁行陣と平行陣の特徴を理解し、ペアと息を合わせながら、楽しいダブルスを目指していきましょう!