暑い夏のテニスの試合で体力がなくなったり、具合が悪くなったりしたことはありませんか?
学生時代と社会人になってからでは体力にも差があり、「まだ大丈夫」と思っていても、身体は悲鳴を上げていることも…。
テニスの大会では、1日に5試合前後行うこともよくあるため、ペース配分や体力を温存するための戦術が大きなポイントになります!
つまり、真夏の試合に挑むときの対策を知っているかどうかで、勝ち進めるかどうかも大きく変わること間違いなしです。
そこで、初心者が陥りがちな状況や、試合中に気をつけるべき点、体力を温存するための具体的な戦術について紹介していきます。
これで真夏の試合の対策はバッチリ♪
真夏のテニスの試合で初心者が陥りがちな状況
真夏のテニス大会は、特に社会人のテニス初心者の女性にとってかなり厳しいです。
私も初めて夏の大会に出場した時、予想以上の過酷さに驚きました。
気温が35℃を超え、テニスコート上では体感温度が40℃以上。
照り返しで肌がジリジリと焼け、汗は止まらず、息苦しく感じるほどの暑さの中で、ボールを追いかけて走り回るので、かなり厳しい状況だとイメージできますよね。
実際に、テニス大会中に体調不良でリタイアしたり、無理してプレーし続けて救急車で運ばれたりする人もいるんです。
こういった状況に陥らないために、体力を温存しつつ、効率的に試合を進める戦術が必要です。
真夏のテニスの試合で気を付けること
真夏の試合では、まずは自分とパートナーの体調管理が最優先です。
いくら戦術や技術があっても、身体がついていかなければ勝つことはできませんよね?
私は、大会にスポーツドリンクや塩分タブレットを持参していますが、使い捨ての冷えたタオルや冷感スプレーも用意しておくのがいいですね。
凍らせたペットボトルを持参し、試合と試合の合間に手のひらや首、わきの下を冷やすことで身体の温度を下げられるので、この方法もおすすめ!
凍らせたペットボトルは、保冷バッグで保冷剤としての役割も果たすので、1本持っていくだけでかなり役に立ちますよ♪
手軽にできる冷却アイテムはいろんな種類があるので、自分に合うものを見つけつつ、暑さ対策を徹底しましょう!
また、日焼け対策もかなり大事です…!
女性同士のダブルスでは、試合が長引くことが多いため、日焼けによる疲労感や肌トラブルを防ぐために、しっかりと日焼け止めを塗りましょう!
日焼け止めは汗で流れてしまうことが多いので、試合が終わるごとに塗りなおすと安心ですね♪
帽子は日焼け止めの効果もありますし、熱中症予防にもなるので、絶対に被ったほうがいいです!
ルールとしてOKな場合は、アームカバーやフェイスカバーも併用することも考えてみてくださいね。
真夏のテニスの試合で体力を温存するための戦術・考え方
真夏の試合で勝つためには、体力をいかに温存するかが大きな鍵となります。
特に初心者の場合、無理に長いラリーを続けるのではなく、短期決戦を意識した戦術が効果的です。
ここでは、私が試合に出て編み出した体力温存のための具体的な戦術をいくつか紹介します。
得点までのイメージを持つ
あなたは試合中に、ポイントを取るまでの具体的なイメージをもってプレーしていますか?
私の場合、「ショートクロスで相手を大きく動かし、その次に来たボールをボレーで決める」というように、フィニッシュまでの流れを頭の中でシミュレーションしつつ、パートナーと共有しています。
また、リターンからロブを上げて相手を後ろに動かし、その後に前衛が決める、というパターンを想定しておくと、ラリーを続ける無駄な消耗を避けることができます。
具体的なイメージがないままポイントを始めてしまうと、どちらかがミスするまで延々とラリーが続いてしまいますが、真夏の試合では絶対に避けたい展開です…。
まずは1ポイントごとに得点までのイメージを持つことから始めてみると、少しずつ試合の流れが見えてくると思います!
”短期決戦”で必ず必要になるスキルがボレー(ポーチ)です。
ボレーは相手の時間を奪って一瞬でポイントを取ることができるので、真夏の試合でバテずに勝ち続けるには絶対に身に着けておきたいですね!
という私も実はボレーがあまり得意ではなく、苦手意識を克服することから始めました。
私がボレーの苦手意識を克服した練習方法を紹介しますので、役に立てていただければ嬉しいです!
得意なパターンを持っておく
次に、自分の得意なショットやパターンをしっかり持っておくことが大切です。
私の場合、ストレートロブやショートクロスで相手を動かすのが得意なので、そのパターンを意識してポイントを取るようにしています。
例えば、ショートクロスの次にストレートの中ロブを打つことで相手の後衛を大きく動かして、ミスやチャンスボールを誘うことができます。
ミスを誘えたらしめたもの、ロブが上がってきたら、パートナーにスマッシュで決めてもらいます。
特に真夏の試合では、無理にラリーを続けるよりも、得意なパターンを繰り返す方が体力的にも楽です。
自分の得意なパターンをパートナーとお互いにシェアしておくことで、パートナーも積極的にポイントに絡んでくれるようになりますよ!
初心者であっても、自分が得意とするショットを見つけて、それを試合の中で活用することが重要です。
相手を動かすことを意識する
真夏の試合では、相手を自分よりも動かして消耗させることが勝利への鍵です。
例えば、センターにサーブを打って相手を左右に振る、相手が前に出てきたらロブで後ろに下げる、といった具合に相手の体力を削っていきます。
相手が疲れてくれると動きが鈍くなるため、こちらがそこまで厳しいコースに打たなくてもチャンスボールが来るように…!
真夏の試合では暑さで集中力も途切れがちなので、厳しいコースを狙ってボールを打ち続けるのは至難の技なんですよね。
だからこそ、安心して打てるコースでポイントの起点を作れることは自分たちにとってもすごく大事なことだと実感しています。
絶対に取りたいポイントで粘る
試合の中で、どうしても取っておきたいという局面が出てきます。
例えば、自分のサービスゲームで40-15のように、あと1ポイントでゲームを取れるとき。
ゲームを取れれば流れも作れますが、逆にポイントを取られてしまうと40-30になってしまい、少し焦りが出てきてしまうことも…。
なので、思い切ったプレーをするためにも絶対に取っておきたいポイントなんですよね。
ここ一番というポイントでは、無理に攻めずに、自分が自信を持って打てるボールで粘り強くラリーを続けてポイントを奪うことに専念しています。
ただ、ずっと同じようなボールを打ち続けるのではなく、ここぞ!というボールが来た時には一気に攻撃に転じ、そこからは短期決戦を意識します。
つまり、最初は守備重視で、確実に攻められるボールが来た段階で一気に攻撃するという考え方です。
このようにすることで、相手は粘ったのにポイントを取れなかった焦りが出てくることも。
ここぞ!というポイントで粘るためにも、他のポイントでは基本的に短期決戦を意識して体力を温存しておきましょう!
体調が完全に悪くなる前にリタイアする
真夏のテニスでは、限界を感じる前に「リタイア」という選択肢を持つことが一番大切です。
試合中に「もう少し頑張れる」と思っていても、試合が終わった瞬間に倒れ、そのまま救急車で運ばれる現場を何度も見たことがあります…。
例えば、試合途中で息苦しさやめまいを感じた場合は体からの危険信号です。
その時点で無理をせず、リタイアする判断をする勇気が必要です。
テニスは長く続けることが大事なスポーツなので、1試合の勝ち負けにこだわりすぎず、体調管理を最優先にすることを忘れないでください。
健康であれば、また大会に出ることができます!!
ダブルスの試合では、自分の体調管理とともにパートナーの体調管理にも気を付けましょう!
「自分の体調悪化でリタイアしたらパートナーに迷惑をかけてしまう…」と思うかもしれませんが、2人ともが体調万全でない場合は早めにリタイアするのが大前提です。
その認識をお互いに持ち、遠慮なく「体調が悪い」ことを打ち明けられる関係づくりを普段からしておきましょう!
まとめ
今回は、真夏の試合で体力を温存するための戦術と考え方について紹介しました!
私が編み出したポイントをまとめると、
- 得点までのイメージを持つ
- 得意なパターンを持っておく
- 相手を動かすことを意識する
- 絶対に取りたいポイントで粘る
です!!
近年、夏の暑さが厳しくなり、テニスをする環境としてはかなり過酷なので、紹介した「短期決戦」を軸としつつ、絶対に取りたいポイントで粘るなどの工夫をして乗り切ってくださいね。
また、便利なアイテムを使って身体をケアしつつ、無理だと思ったらすぐにリタイアする勇気を持つことが、試合に勝つことよりも一番大事です。
真夏の大会に向けて、参考にしていただければ嬉しいです♪